人は、夜の時間を埋めるために踠き続けるのではないかと思うことがある。

 

実際には、大半の人は寝ているし、だからこそ何度見ても更新されないタイムラインを見続けて、ただただ襲いくる虚無感に抗う術を探すため、意味のない巡回を続けているだけだ。

 

本来なら瞳を閉じて脳を休めるための時間なのだ。だが何故自分はありもしない理由を求めて彷徨っているのだろう。この道の果てに居場所などは無いのだ。そもそもこれは道ではなく、獣道ですら無い草むらだ。

道から外れ、ただその場に蹲って、昇る朝日を否定する。

自分は、一度寝て仕舞えば朝が来ることを知ってしまったのだ。