アベンジャーズ エンドゲームを観てから7時間が経った

【この先ネタバレがある可能性があります。未視聴の方はどうか先に劇場に足を運んでください】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  エンドゲームを観てから7時間経ちました。

 

  今作はずっと「初期アベンジャーズ」の引退が示唆されていたし、インフィニティウォーのラストで初期アベンジャーズの面々が残された時点で、「ああ彼らが命を賭して皆と地球を救うんだろうな」という予想は頭の片隅でずっとこちらを観ていて、不意に涙が溢れたりと、この1ヶ月は危ない人になっていたと思います。

 

  希望を持っていいのかわからなくて、前作の衝撃が強すぎて、いつもなら時系列を確認したり考察を重ねるのにそれが出来なかった。考えたら彼が死んでしまう気がして、時間が進むこと、公開日が近づくことを恐れることしかできなかった。

 

 

 

  3日前、本当に逃げようと思いました。観なければ終わりはこないと思った。でもアベンジャーズが終わった世界で1人だけ目をそらし続けられる自信は無かったし、何よりヒーローが好きなのに悪役のような考え方をする自分がとても馬鹿みたいだった。

 

    彼がヒーローでなくなる恐怖と、もし彼がずっとヒーローでいてくれるのなら、それを観なければいけないという思いがせめぎ合っていた。

 

 

 

   劇場の椅子に座った時、もう一度逃げ出したくなった。でも両隣の見知らぬ人達が祈るように両手を握りしめているのを見て逃げるのを諦めた。

 

 

 

  そこからは一瞬だった。3時間という長編だったので飲み物を買わずにいたのだが、喉の渇きを覚える間も無く映画は終わった。そのあとは暫く頭痛が酷くて、帰りの駅のホームで水を買ってその場で飲み干した。

 

    彼が生き返るのをずっと待っていた。最後のサプライズがあるんじゃないか?とか、タイムストーンでどうにかなるんじゃないの?とか、エンドクレジットが終わったらしてやったり!みたいな顔で子供を抱きしめながらミスポッツと笑い合っているんじゃないか?とか

 

 でも帰ってはこなかった

終わってしまった

 

   途中、ストレンジの魔術で消えたみんなが集結した時、「ああ、ここまでやってくれるのなら受け入れられるんじゃないか」と思った。まさに総力戦で、自分には不釣り合いなほどの山盛りのご褒美を貰ったと思った。いや、事実貰ったんだと思う。ルッソ監督達も、昨年亡くなられたスタンリーにも、演じてくれた役者達にも、この映画に関わった全ての人たちへの感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

彼はヒーローとしての生を全うした。

 

のだろう。

 

 

   彼の死を悲しんでいるのも事実だし、彼がヒーローとして見せてくれた光景がとても素晴らしいものなのも事実だし、ずっと彼の輝きを見ていたいと思う気持ちも全部本当の気持ちだ。

 

 

   涙は止まらないし、彼の結末に対してどう思っているのかよくわからない。